第九章 ありったけの力


桃太郎「力が力がほしい・・・ありったけの力が・・・今!」

赤鬼が鳳凰に気を取られている間に桃太郎はありったけの思いを集中させた

爺の気持ち

婆婆の気持ち

町のみんなの気持ち

猿の気持ち

猫の気持ち

犬の気持ち

大地の気持ち

地球の気持ち

そして

俺自身の・・・・

俺自身の気持ち!!!

うおーーーーーーー!!

桃太郎は身体が熱くなるのを感じた。

爺「今じゃ!桃太郎!婆さんがくれたきび団子を食べるのじゃ!」

桃太郎「爺・・・いつの間に」

桃太郎はありったけのきび団子を食べた。

そして目覚めた。

桃太郎は本当の殻を破った。

今までの思い出が走馬灯のように蘇った。

涙が溢れてくる。

俺は・・・俺は・・・愛されてた。

爺にも婆婆にも

町のみんなにも。

俺は負けられない。

俺は・・・俺は・・・。

桃から生まれた桃太郎。

俺の本当の名は・・・・。


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