虚空に散りばめられた、微かな光の粒子。 それは、時間という奔流に浸食されない、永遠の断片。
遥か彼方、光年を超えた旅路の果て。 過去の亡霊が、現在の網膜に焼き付く。
星は囁く。自らの核融合の物語を。 誕生と死、創造と破壊の、壮大な循環を。
彼らは燃え盛る。自らの存在を、光という言語で刻み込む。 宇宙の歴史を、静かに、しかし確実に書き換える。
瞬き。それは、存在の証明。 あるいは、不在の予兆。
地球という青い惑星から見上げる、無数の瞳。 それぞれの光は、異なる時間軸を生きている。
過去の光が、現在の私を照らし、 未来の光が、遠い地平線で瞬く。
私は問う。この光は、どこから来たのか。 そして、どこへ行くのか。
答えはない。ただ、瞬きだけが、 無限の問いを、静かに反響させる。
星の瞬き。それは、宇宙の呼吸。 永遠に繰り返される、生の讃歌。