第三章 犬とか猿とかなんかそういうの


阿修羅ー山武彦之命 (お爺の別名)  

若かりし頃、熊殺しの異名を持っていた武を極めし仙人

お爺。

お爺とお婆は赤ん坊の誕生を大層喜び、大切に育てた。

お爺は武の基礎を桃太郎に叩き込み

お婆の優しさは彼に勇敢な正義の心を育んだ。

山深い里の森に住むお爺一行の家には桃太郎が幼い頃から色んな動物達がやってきてはお爺達を楽しませた。桃太郎も自然と動物達と仲良くなり育った。

猛犬 小太郎

猛猿 猿の助(別名 猿)

猛雉 源之助

桃太郎は動物達にも名前を付け、兄弟のように可愛がり、時には喧嘩をし、時には討論し、時には慈しみ、彼らはすくすくとまっすぐに育っていった。

そんな長閑で大らかな日々も、もう10年がたとうとしていた。 


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です