昼間はずっと
あなたのほうを向いていた
気づかれなくてもいいと思っていた
同じ光のなかにいられるなら
それだけでいいと
何度も自分に言い聞かせた
けれど夜になって
街から色が消えてゆくと
ほんとうの願いだけが残った
あなたのやさしさが欲しいんじゃない
あなたの特別になりたかった
みんなに向けられる微笑みを
ひとつもらうたび
嬉しくて
そのぶんだけ寂しくなった
いっそ私を嫌ってくれたなら
この恋にも
終わる場所があったのだろう
それなのにあなたは
明日もきっと優しい
だから私は
太陽のない夜にも
あなたのいた方角を覚えている
誰も見ていない暗がりで
うつむいた花だけが知っている
恋とはたぶん
咲くことではなく
咲けない夜にも
同じ人を向いてしまうこと


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