「ある冬の日」


白い雪が積もった原っぱに立ち、僕は遠い過去を思い出す。

凍てつく寒さが心にしみわたり、吐息は白い煙となって立ち昇る。

足跡が雪に消えるように、過去の日々もどこか遠く遠く遠ざかっていく。

枯れた木々が寂しく立ち並ぶ中、未来への希望の光が見え隠れする。

だけど、心は何かを失ったような哀しみに包まれている。

雪の結晶が舞い散るなか、僕は一人、寂寥と時の流れを感じる。

未来への扉が開く中で、過去の影が僕を引き留めようとしている。

冷たい風に吹かれながら、

僕は過去の足跡と未来への歩みを共に背負って歩んでいく。


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