終焉の星屑


銀河の涯てに、星々の涙が零れ落ち、 闇夜のベールが静かに広がる。 風は囁きを失い、木々は眠りに沈み、 地平線の彼方に、終焉の影が忍び寄る。

かつて栄華を誇った大地には、遺された夢の残骸、 無数の思念が砂となり、夜空に舞い上がる。 深い海もまた、無言の静寂に包まれ、 波の囁きは永遠の眠りに沈む。

時間はその流れを止め、刹那が無限となり、 過去と未来は一つに溶け合う。 すべての色が褪せ、無限の灰色が支配する中、 最後の光が柔らかに揺れ動く。

人々の声は消え去り、祈りも嘆きも消失し、 ただ一つ、世界の息吹が微かに響く。 それは終焉の星屑、無言の詩、 永遠の眠りを迎えるこの地球の歌。

そして、宇宙の深淵に漂うその瞬間、 新たな始まりを予感する微かな光が、 どこか遠く、無限の彼方でまたたく。 終わりと始まりが交錯するその場所で、 無限の物語が再び紡がれ始める。

星の詩は紡がれ、時の輪は再び回り出す。 終焉の静寂の中に、神秘の旋律が響き渡り、 宇宙の夢は、新たな黎明の中で再生する。


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