ドクター・アストロは、ゴリ丸に語り始めた。
「君のジャングル、そしてこの星全体が、今、危機に瀕している。宇宙のエネルギーを悪用し、世界を支配しようとする男、レッドキング。彼は、宇宙の彼方からやってきた悪の科学者だ。」
ドクターは、ホログラム映像を投影した。そこには、赤いマントを羽織り、不気味な笑みを浮かべる男、レッドキングの姿があった。
「レッドキングは、宇宙のクリスタルと呼ばれる、強大な力を持つ鉱物を手に入れた。その力を使えば、彼は世界を意のままに操ることができる。私は、それを阻止するために、この星にやってきた。」
ドクターは、ゴリ丸を見つめた。
「しかし、私一人では、レッドキングに立ち向かうことはできない。君の力が必要なんだ。君は、このジャングルの守り神。君の勇気と力があれば、きっとレッドキングを倒せるはずだ。」
ゴリ丸は、ドクターの言葉に心を動かされた。ジャングル、そしてこの星を救う。それは、ゴリ丸にとって、未知の冒険だった。
「わかった。俺にできることがあれば、協力する。」
ゴリ丸は、力強く言った。ドクターは、安堵の表情を浮かべた。
「ありがとう、ゴリ丸。君の協力を得られたことで、私は勇気百倍だ。さあ、共に戦おう。レッドキングの野望を阻止するために。」
ドクターは、ゴリ丸に握手を求めた。ゴリ丸は、その手を取り、固く握り返した。二人の間に、熱い友情が芽生えた瞬間だった。
ドクターはホログラム映像を操作した。映像には、ジャングル全体が赤い光に包まれ、木々が枯れ、動物たちが苦しんでいる様子が映し出された。
「これが、レッドキングの仕業だ。彼は、宇宙のクリスタルを使って、ジャングルの生命力を奪い取ろうとしている。このままでは、ジャングルは死んでしまう。」
ゴリ丸は、映像を見て、愕然とした。自分が住むジャングルが、こんなにも酷い状態になっているなんて、想像もしていなかった。
俺はそんなこともひとつも知らずに朝はバナナを食べ夜はバナナを食べ昼もバナナを食べていたんだ!!!
この大馬鹿者!!
心の中がざわついた。
「そんな…!俺たちに、一体何ができるんだ?」
「君の仲間たちと協力して、レッドキングの野望を阻止するんだ。彼のアジトは、ジャングルの奥深く、禁断のエリアにある。そこには、強力なバリアが張られていて、普通の動物では近づくことすらできない。」
「禁断のエリア…?そこには、昔から恐ろしい伝説が…」
ゴリ丸は、禁断のエリアについて、ジャングルの長老から聞いた話を思い出した。そこは、かつて邪悪な力が封印された場所であり、近づく者は必ず不幸になるという言い伝えがあった。
「伝説?そんなものを信じている場合じゃない。君の仲間たちの中には、きっとバリアを突破できる力を持つ者がいるはずだ。」
ドクターは、ゴリ丸の目をまっすぐ見つめた。
「頼む、ゴリ丸。君たちしか、ジャングルを救うことはできないんだ。」
ゴリ丸は、ドクターの言葉に、覚悟を決めた。
「わかった。俺にできることは、何でもする。でも、まずは仲間たちに話を聞いてみないと…」
「ああ、頼む。私は、君たちのために、この宇宙船で待っている。必要な道具や武器は、すべてここに揃えてある。」
ドクターは、ゴリ丸を宇宙船の中に案内した。そこには、見たこともない機械や武器が並んでいた。ゴリ丸は、その光景に、ただただ圧倒されるばかりだった。
「こりゃ、すごいな…」
「ハハハ、驚いたかい?さあ、君の仲間たちを探しに行こう。時間が無い。レッドキングは、今もジャングルの生命力を奪い続けている。」
ゴリ丸は、ドクターと共に、宇宙船を降り、ジャングルへと足を踏み入れた。こうして、ゴリ丸とドクターの、ジャングルを救うための冒険が始まった。