ゴリ丸は、まずジャングルの長老、物知りオウムのピポに会いに行くことにした。ピポは、ジャングルの生き物たちの知識に詳しく、禁断のエリアについても何か知っているかもしれない。
ゴリ丸は、ドクターから借りた小型の通信機を手に、ピポの住む巨大なガジュマルの木へと向かった。ジャングルの木々を駆け抜け、ピポの住処に到着すると、そこには色鮮やかな羽を広げたピポが、いつものように枝に止まっていた。
「ピポ!ちょっと聞きたいことがあるんだ!」
ゴリ丸が呼びかけると、ピポは首を傾げ、ゴリ丸に近づいてきた。
「ゴリ丸、どうしたんだい?そんなに慌てて。」
「実は…」
ゴリ丸は、ドクターと出会ったこと、レッドキングの野望、そして禁断のエリアについて、ピポに話した。ピポは、ゴリ丸の話を聞き終えると、目を丸くして驚いた。
「なんだって!?禁断のエリアに、そんな危険な奴が…!それは大変だ!」
「ピポ、何か知っていることはないか?禁断のエリアについて、何か伝説とか…」
「うーん…禁断のエリアは、昔、邪悪な魔物が封印された場所だって、長老から聞いたことがあるよ。近づく者は、必ず不幸になるって…」
「やっぱり、何かあるんだな…。でも、伝説を恐れてる場合じゃない。ジャングルを救うためには、禁断のエリアに行かなければならないんだ。」
ゴリ丸の決意を聞いたピポは、少し考え込んだ後、言った。
「わかった。私も協力するよ。禁断のエリアに行くには、まず、バリアを突破しなければならない。そのバリアは、特別な力を持つ動物でないと、通れないんだ。」
「特別な力を持つ動物…?誰か、心当たりは?」
「そうだな…ジャングル最強の力持ち、ゾウのダンボなら、バリアを突破できるかもしれない。」
「ダンボか!確かに、あいつなら…!ピポ、ダンボの居場所を知ってるか?」
「ああ、ダンボは、いつもジャングルの奥にある、大きな湖の近くにいるよ。」
「ありがとう、ピポ!早速、ダンボに会いに行くよ!」
ゴリ丸は、ピポにお礼を言い、ダンボの居場所へと向かった。ピポは、ゴリ丸の背中に向かって、応援の言葉をかけた。
「ゴリ丸、頑張って!ジャングルのみんなが、君を信じているよ!」
ゴリ丸は、ピポの言葉を胸に、ジャングルの奥へと駆け出した。ダンボの力、そして仲間たちの力を信じて、ゴリ丸は禁断のエリアへと向かう。